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カンボジアの道路陥没防止排水シート試験施工結果をセミナーで発表

当社はJICA(独立行政法人国際協力機構)の中小企業・SDGsビジネス支援事業(「カンボジア国降雨浸透水による道路陥没防止のための排水シート導入ビジネス化実証事業」)の一環で実施した当社製品「ジオストリーム」の試験施工に関し、2024年7月19日、同国カウンターパートであるMPWT(カンボジア国公共事業運輸省。日本の国土交通省に相当)の職員の方々へモニタリング結果概要を発表するためセミナーを開催しました。
 
カンボジアでは雨期後の道路の損傷が激しく、物流にも多大な影響を及ぼしていますが、それに対応できる適切な技術がありません。「ジオストリーム」は排水機能を持つ2層もしくは3層の土木用複合資材で、堤防型道路の法面や法肩に敷設することにより降雨の土壌への浸透を防ぎ、道路陥没・崩壊の抑制に貢献するものです。
2024年2月、上記事業の一環として当社はMPWTからの全面的な協力のもと、同国国道3箇所において排水シート「ジオストリーム」を使った道路補修工事の試験施工を行いました。同年3月、5月に実施したモニタリング調査(㈱愛亀様に委託)の結果、施工箇所の地盤支持力が保持されていることが認められ、また雨季にあたる同7月の視察では降雨時のジオストリームの排水効果を目視することが出来ました。



シートの敷設
路肩土壌の締固め
シートの固定
法面の覆土
モニタリング調査の様子
セミナーはMPWT内の講堂において、技術部門の幹部を始めとするMPWT本省及び地方組織の職員の方々に会場60名、ウェブ8名、総計68名ご参加頂き実施しました。参加者からは多くの質問を頂くなど「ジオストリーム」に関して高い興味を示して頂きました。当社は今後も試験施工のモニタリングを継続し技術的評価を行うとともに「ジオストリーム」を使用した道路補修工法を同国における標準工法としてリストに掲載して頂くこと、そしてこの工法が広く同国で普及し活用されることを目指しております。
 
同国ではこうした道路、河川、港湾等土木分野で活用されるジオシンセティックス(土木用プラスチック/繊維製複合資材)が普及しておりません。当社は当社の日本国内の実績とノウハウをもとに同国でのインフラ強靭化にも資するものとして今後も同国での各種活動を継続してまいります。


講義の風景

当社住吉社長によるオープニングリマークス
中央:MPWT技術総局副局長クンポントゥーン氏
右から2人目:同、道路インフラ局ディレクター チンパラ氏
会場の様子
進行:当社国際事業部 木村部長
説明スライドの一つ
質問を行う参加者
参加者全員の集合写真
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