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田中の貢献した大きな自然災害

大きな自然災害の復旧・復興工事に貢献してきました。
日本は台風や地震、大雨、大雪、洪水、土砂、火山などの自然災害が発生しやすい国土で、世界でも災害の割合が高い国です。日本の国土の面積は全世界のたった0.29%(総務省統計局の世界の統計2022)であるのに全世界で起こったマグニチュード6以上の地震の18.5%が日本で発生しています。近年では台風や集中豪雨による災害も増えています。田中は日本の大きな自然災害の復旧・復興工事に貢献してきました。主な災害復旧・復興工事をご紹介します。

1983年 (昭和58年) 島根豪雨災害 【島根】

当時の河川氾濫状況(当社撮影)
1983年7月23日、活発な梅雨前線の影響で島根県を中心に豪雨災害が発生しました。浜田市で1時間雨量91mm、24時間雨量300mm以上など島根県西部を中心に記録的な集中豪雨となり、河川氾濫や土砂崩れが多発し、ライフラインや交通機関は各所で寸断されました。 この豪雨災害では島根県を中心に死者・行方不明者107人、負傷者159人、損壊・浸水家屋17,000棟以上という大きな被害が発生しました。
当時の工事現場風景
【ニードフルマットNN-10】
【ニードフルエースNW-25】

島根県西部を流れる三隅川、浜田川、益田川の堤防決壊において河川の吸出し防止マットとして【ニードフルマット NNタイプ】を使用した護岸復旧工事が行われました。

1986年 (昭和61年) 小貝川堤防決壊【関東】

※国土交通省の日本の川HPより
1986年8月の台風10号による24時間雨量300mmという記録的な集中豪雨に見舞われた茨城県の小貝川が破堤に至ったのは、台風一過で快晴という天気の下でした。雨が上がった安堵感につかっている人々の目の前で、小貝川の水位は留まる気配を見せずに上昇し、ついには明野町赤浜(現在の筑西市赤浜)地先で溢水し、氾濫水が流域を襲いました。無堤地区からも濁流が流れ込み、下館市(現在の筑西市)の約1/4が浸水しました。さらに下流の石下町(現在の常総市)において漏水から堤防が決壊するに至り、被害は4,300ha、浸水家屋4,500戸に及びました。

写真出典:国土交通省 日本の川(https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/0307_kokai/0307_kokai_02.html)
注)写真は当時の現場のものではありません ※遮水マット施工イメージ写真
【ニードフル遮水マットWSP-10S(廃番品)】

小貝川の増水によって堤防内に水が浸透し堤防の決壊、欠損が生じた箇所において、遮水性のあるマット【河川堤防用遮水シートWSP-10S】とコンクリートブロックを堤防法面に敷設し復旧工事が行われました。

1995年 (平成 7年) 阪神・淡路大震災【近畿】

※神戸市 阪神・淡路大震災「1.17の記録」より
1995年1月17日、兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源としてマグニチュード7.3の兵庫県南部地震が発生し、近畿圏の広域が大きな被害を受けました。特に震源に近い神戸市の市街地(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区)の被害は甚大で、近代都市での災害として日本国内のみならず、世界中に衝撃を与えました。犠牲者は6,434人に達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは国内で最悪のものとなりました。


写真出典:神戸市 阪神・淡路大震災「1.17の記録」(https://kobe117shinsai.jp/)

注)写真は当時の現場のものではありません NK-500S 
【ニードキーパーNK-500S】

神戸市、淡路島において当社の製品は道路、港湾復旧工事に多く採用され災害復旧に貢献しました。
一例として港湾護岸の復旧工事で土砂の吸出しを防止する港湾用防砂シート【ニードキーパーNK-500S】が採用されました。


2000年 (平成12年) 東海豪雨災害【東海】

※国土交通省 中部地方整備局HPより

東海豪雨は2000年9月11日から12日を中心に、愛知県名古屋市およびその周辺で起こった豪雨災害(水害)です。この災害では秋雨前線と台風14号の影響により、愛知県・三重県・岐阜県の東海地方を中心に線状降水帯が形成され、非常に激しい雨が降りました。名古屋市では11日の日降水量が平年の9月の月降水量の2倍となる428mmに達し、2日間の合計降水量は567mmにも及びました。この豪雨は都市水害の恐怖を実感させる大きな被害をもたらし、後に激甚災害に指定されました。


写真出典:国土交通省 中部地方整備局(https://www.cbr.mlit.go.jp/shonai/tokai_gou_20yrs/index.html)
注)写真は当時の現場のものではありません GBユニットGBY-2T(B) 
【ニードフル遮水シートWSP-10E】
【ニードフルマットAPS-10】
【パームグリッドT-378】【GBユニットGBY-2T(B)(廃番品)】

河川護岸の欠損箇所において袋詰め根固め工を用いた緊急復旧工事が多く行われ【GBユニット GBYタイプ】が使用されました。

2004年 (平成16年) 台風23号円山川堤防決壊【兵庫】

※国土交通省の日本の川HPの写真を加工して作成
台風23号による豪雨により、2004年10月20日から21日にかけて兵庫県北部の円山川・出石川では多くの箇所で越水が生じ、円山川右岸(豊岡市立野地先)、出石川左岸(豊岡市出石町鳥居地先)で堤防が決壊しました。外水(河川水)と内水の氾濫によって、豊岡市全体で浸水家屋7,944戸、浸水面積4,083ha等の甚大な被害となりました。


写真出典:国土交通省 日本の川(https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/0602_maruyama/0602_maruyama_02.html)

当時の施工現場風景 NN・タープロン
【ニードフルマットNN】【タープロン】

円山川の増水により河川が氾濫した現場での河道掘削工事で発生した土砂を民地、田畑に仮置きする際に地盤との分離材として軽量・大判かつ遮水性のあるシート【タープロン】と保護マット【ニードフルマットNN】が大規模に敷設されました。

2008年 (平成20年) 岩手・宮城内陸地震【岩手・宮城】

※内閣府 防災情報ページHPの写真を加工して作成
2008年6月14日岩手県内陸南部(仙台市の北約90km、東京の北北東約390km)で発生しました。マグニチュード7.2 の大地震で岩手県奥州市と宮城県栗原市において最大震度6強を観測し、被害もこの2市を中心に発生しました。被害の特徴として、同じ規模の地震と比較して建物被害が少なく土砂災害が多いことが挙げられます。



写真出典:内閣府 防災情報のページ(https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h20/07/urgentrepo.html)



当時の施工現場風景 タープロン
【タープロン】

地震による山腹崩壊で崩れ落ちた土砂が直下の河川に堆積し、流れを堰き止める「天然ダム」が形成されました。堰き止められた河川の出水による堤防決壊を回避するための排水路建設に大判遮水シート【タープロン】が採用されました。


2011年 (平成23年) 東日本大震災【東北】

※内閣府 防災情報ページHPより
東日本大震災は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴う福島第一原子力発電所事故による大規模な地震災害であり、東北地方を中心に12都道府県で2万2,318名の死者・行方不明者が発生しました。これは明治以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ被害規模であることが知られています。津波、火災、停電など多岐にわたる被害をもたらした複合災害であり、その影響は今もなお深く残っています。


写真出典:内閣府 防災情報のページ(https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/63/special_01.html)


当時の施工現場風景 ジオシェルトン
ニードフル遮水シートWSP-10R】
【ターブロン】【ジオシェルトン】【STバッグ】

宮城県、岩手県、福島県において当社製品・工法は河川、道路、港湾復旧工事に多く採用され災害復旧に貢献しました。
一例として岩手県宮古市の海岸復旧工事で長尺かごマット工法【ジオシェルトン】は錆びない「かご系護岸工法」として工期短縮に役立ちました。

2011年 (平成23年) 紀伊半島豪雨災害【和歌山】

※国土交通省の日本の川HPの写真を加工して作成
紀伊半島大水害は奈良・和歌山・三重三県を中心に発生した大規模な災害でした。この災害は台風12号とその後の台風15号によってもたらされ、死者72人、行方不明者16人を数えるなど、三県に被害が集中しました。記録的な降水量となった県南部(紀勢・東紀州)では土砂災害や浸水害が発生し、多くの住宅が被災しました。台風の速度が遅く、湿った空気が長時間流れ込んだことが原因で、紀伊半島周辺では記録的な大雨が観測されました。この災害では多岐にわたる土砂災害や浸水により、多くの尊い人命と住宅が犠牲となりました。

写真出典:国土交通省 日本の川(https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/0606_kumano/0606_kumano_02.html)
当時の施工現場風景 GBY-IB 
内袋付GBY-IB】

熊野川の増水によって河川が氾濫した現場において、河道掘削工事で発生した細かい砂利や土砂を内袋付き袋材【GBユニット GBY-IB】に詰め込んで災害周辺の別現場で護岸工、袋詰め根固め工等に流用されました。

2015年 (平成27年) 関東・東北豪雨災害【関東・東北】

※国土交通省 関東整備局HPの写真を加工して作成
関東・東北豪雨は2015年9月9日から11日にかけて、関東地方および東北地方で発生した豪雨災害です。この災害は台風17号から吹き込む湿った風と太平洋上から流れ込んだ暖かい空気がぶつかり、線状降水帯が発生したことにより引き起こされました。栃木県では日光市五十里で551.0mmの最多雨量を記録し、死者20人、負傷者82人、住宅被害が全壊81棟、半壊7,090棟、一部損壊384棟、床上浸水2,523棟、床下浸水13,259棟という被害が発生しました。


写真出典:国土交通省 関東地方整備局(https://www.ktr.mlit.go.jp/bousai/bousai00000167.html)

当時の施工現場風景 WSP-10R
【ニードフル遮水マットWSP-10R】

鬼怒川の増水によって水が堤防を越えて堤防決壊が生じた箇所において、遮水性のあるマット【河川堤防用遮水シートWSP-10R】を川表と川裏に敷設し、コンクリートブロックで覆い緊急復旧工事を行いました。

2018年 (平成30年) 西日本豪雨災害【西日本】

※国土交通省 中国地方整備局HPの写真を加工して作成
西日本豪雨災害は2018年6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に、北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨です。 この災害は洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域において、避難行動を促す情報が発令されていたにもかかわらず、死者224人、行方不明者8人、負傷者459人を数えるなど、人的被害が多く発生しました。被災者の多くが高齢者であり、住家の被害も甚大で、住家全壊6,758棟、半壊10,878棟、一部破損3,917棟、床上浸水8,567棟、床下浸水21,913棟などが報告されています。 この災害は気象庁によって「平成30年7月豪雨」と命名され、別称として「西日本豪雨」とも呼ばれています。

写真出典:国土交通省 中国地方整備局(https://www.cgr.mlit.go.jp/takaoda/odagawa_overview.html#overview1)

当時の現場施工風景 WSP-10RF(高摩擦)
【ニードフル遮水マットWSP-10RF(高摩擦)】

小田川・高梁川(岡山県)の増水によって堤防内に水が浸透し堤防の決壊、欠損が生じた箇所において高摩擦遮水マット【河川堤防用遮水シートWSP-10RF】とブロックマットを堤防法面に敷設し復旧工事を行いました。
当製品を使用することで工期短縮と施工費軽減を図ることができました。


2019年 (令和元年) 東日本台風・台風19号【関東甲信越】

※国土交通省 防砂部HPの写真を加工して作成
東日本台風(台風第19号、アジア名:ハギビス)は2019年10月6日にマリアナ諸島の東海上で発生し、12日に日本に上陸した台風です。 静岡県、関東、甲信、新潟県、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらしました。またこの台風は1979年(昭和54年)台風第20号以来、40年ぶりに死者100人を超える台風となりました。日本政府はこの台風の被害に対し、激甚災害、特定非常災害(台風としては初)、大規模災害復興法の非常災害(2例目)の適用を行いました。


写真出典:国土交通省 防砂部(https://www.mlit.go.jp/river/sabo//jirei/r1dosha/r1typhoon19_gaiyou191224r.pdf)


当時の施工現場風景 WSP-10R 
【ニードフル遮水マットWSP-10R】

久慈川・那珂川(茨木県)の増水によって堤防内に水が浸透し堤防の決壊、欠損が生じた箇所において、遮水性のあるマット【河川堤防用遮水シートWSP-10R】を川表と川裏に敷設し、コンクリートブロックで覆い緊急復旧工事を行いました。


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